ベージュは、イエローベース(イエベ)にとって「得意なカラー」として定評があります。しかし、「私ってイエベ秋なのにベージュが全然似合わない…」と悩む方も少なくありません。実際、イエベであっても、ベージュが顔色をくすませたり、パッとしない印象になったりする原因は存在します。この記事では、イエベなのにベージュが似合わない理由と、その解決法について詳しく解説します。正しい色選びや取り入れ方を知ることで、本当に映えるベージュを活用し、大人の気品と魅力アップを実現しましょう。
イエベとベージュの基本:理論と特徴
イエベとは?
イエベとは、パーソナルカラー診断において肌の黄みや温かみが強いタイプを指します。イエベの方は、肌や髪、瞳が持つ色味として黄みやオレンジの色調を含むため、温かみのある色やゴールド、オリーブ系のカラーなどが調和しやすいのが特徴です。しかし、自分の中にブルベ(寒色系)の要素を併せ持っている場合、温かみが強すぎる色がかえって違和感を生むこともあります。普段のメイクやファッションで似合う色を正確に把握するために、1stカラーと2ndカラーの考え方を取り入れることが大切です。
ベージュの特徴と取り入れ方
ベージュは、オレンジとグレーを混ぜ合わせた色で、肌に馴染みやすい反面、くすみや白み、そして黄みの強さによって印象が大きく変わります。具体的には、以下のような特徴があります。
・明るさや彩度が控えめで、ナチュラルな印象を与える
・肌に溶け込みやすいため、ベースメイクや小物に取り入れやすい
・使用する色味のバリエーション(ライト~ダーク、グレージュ、ピンクベージュなど)が豊富
このようなベージュは、正しい色味や質感を選ぶことで、顔を明るく見せる効果がある反面、選び方を誤ると「ぼんやり」とした印象になってしまう点に注意が必要です。
イエベなのにベージュが似合わない主な原因
イエベの方でも、ベージュが似合わないと感じる原因は主に3つに絞られます。自分の肌質と照らし合わせながら、以下の原因をチェックしてみましょう。
原因1:くすんだ色が苦手
ベージュは、オレンジとグレーを混ぜ合わされた色味であるため、どうしてもくすんだ印象になりやすいのが特徴です。特に、クリアな色味や透明感が際立つ肌の方は、顔全体が疲れた印象に見えてしまうことがあります。くすみが強すぎると、ふんわりとした印象になる反面、メリハリが失われ、印象に幅が出づらくなることが少なくありません。
原因2:白っぽい色が苦手
ベージュに含まれる白みが強いものは、特にダークトーンやはっきりしたコントラストが得意なイエベの一部の方には、落ち着いた印象を与えすぎてしまう可能性があります。白みの強いベージュを使用すると、肌全体にぼんやりとした印象が生じ、野暮ったさを感じさせる場合もあります。もし、焦げ茶や濃紺といったダークカラーを合わせると違和感が薄れるので、調和を意識したカラーコーディネートが求められます。
原因3:強い黄みが苦手
ベージュにはオレンジ由来の黄色味が含まれているため、時に黄みが強調されすぎてしまうことがあります。特に、イエベとブルベの要素を併せ持つ場合、過剰な黄みが顔色を黄ばんで見せる原因となります。その結果、顔全体がくすんで見え、健康的な印象が損なわれることも。黄みを抑えるためには、グレーやピンクのニュアンスが含まれるベージュを選ぶことが解決策となります。
解決法:本当に映えるベージュの選び方
イエベなのにベージュが似合わないと感じる原因が明らかになったところで、今回はそれらを踏まえた解決策をいくつかご提案します。
パーソナルカラー診断を見直す
まずは、自分のパーソナルカラーを正確に把握することが重要です。セルフチェックだけでは、イエベかブルベかの判断が難しい場合もあります。専門のカラー診断を受け、自分の1stカラーと2ndカラーのバランスを知ることで、「どのベージュが本当に似合うのか」を見極めやすくなります。
また、正しい診断結果が得られると、くすみ・白み・黄みの度合いなど、自分の肌に適した色味のポイントがクリアになるため、ベージュ選びだけでなく、メイク全体のバランスも整えやすくなります。
シーズン別に合うベージュを選ぶ
パーソナルカラーは大きく「イエベ春」「イエベ秋」「ブルベ夏」「ブルベ冬」の4つのシーズンに分かれます。シーズンによって似合うベージュの色味は以下のように変わります。
・イエベ春:ライトベージュ
白っぽさを抑えた明るいクリーム色に近いライトベージュは、透明感のある肌によく映えます。パステルカラーをアクセントに取り入れることで、華やかさもプラスできます。
・イエベ秋:ブラウンベージュ
黄みが強く、茶色っぽい深みのあるベージュは、イエベ秋の落ち着いた大人の雰囲気にぴったりです。ただし、肌になじみすぎるとぼんやりとした印象になるため、ブラックや濃紺といった暗めのカラーをプラスしてメリハリを出すと良いでしょう。
・ブルベ夏:ピンクベージュ
黄みが少なく、ピンクのニュアンスが入ったベージュは、ブルベ夏のソフトで繊細な印象にマッチします。青みがかったパステルカラーと組み合わせることで、全体の黄色味が抑えられ、上品な印象をキープできます。
・ブルベ冬:グレージュ
グレーに近いベージュで、黄みがほとんど感じられないグレージュは、都会的でクールなブルベ冬の肌に合います。コントラストを意識してブラックや原色を取り入れると、洗練された印象に仕上がります。
自分がどのシーズンかを見極め、それに合わせたベージュを取り入れることが、似合わないベージュに悩む解決策の一つです。
他のカラーとの組み合わせとアクセントの入れ方
ベージュ単体ではシンプルすぎる印象になる場合もあるので、他のカラーとの組み合わせで印象アップを図るのも有効です。ポイントは以下の通りです。
・部分的に取り入れる
ファッションやメイクでベージュをいきなり全面に出すのではなく、リップやアイシャドウ、ボトムス、アクセサリーなど一部分のアクセントカラーとして取り入れると、全体のバランスが整います。
・濃淡のメリハリを意識する
普段よりも広めかつ濃いめにメイクをすることで、立体感が生まれ、ベージュが単調に見えずに華やかな印象を与えることができます。たとえばリップの場合、輪郭から少しはみ出すように塗ると、自然なグラデーションができるため、顔全体が明るく見えます。
・ラメやツヤをプラスする
ベージュに自然なツヤ感やパールの入ったテクスチャーを加えることで、ベタっとした印象を避けつつ、華やかさを演出できます。特にアイメイクやハイライトに取り入れることで、顔の立体感がアップし、健康的な印象をキープできます。
おすすめベージュコスメとファッションの取り入れ例
ここでは、具体的なコスメやファッションアイテムを参考に、イエベの方でも安心して使えるベージュの取り入れ方について紹介します。自分の肌質に合ったベージュを正しく選べば、普段のメイクやコーディネートに大人の上品さがプラスされるでしょう。
ベージュリップのおすすめ紹介
ベージュメイクに挑戦したい方には、まずベージュリップから始めるのがおすすめです。たとえば、淡いピンクベージュやほうじ茶プリンをイメージした和菓子カラーは、どんな肌色にもなじみやすく、瞬時にナチュラルな美しさを演出してくれます。
以下は、ベージュリップの取り入れ方と選び方のポイントです。
・選び方のポイント
自分のパーソナルカラーに合わせ、くすみが控えめで透明感のあるリップを選ぶことが大切です。
たとえば、イエベ春の方は明るく華やかなライトベージュが似合い、イエベ秋の方は深みのあるブラウンベージュで落ち着いた大人の印象を狙います。
・テクスチャーと保湿
リップの場合、ツヤ感と保湿力のバランスも重要です。6種類以上の植物オイルや美容成分が配合されたアイテムなら、唇にしっとりと馴染みながら、程よい発色とツヤ度が実現できます。
また、キャップ上部にミラーがついているタイプなら、お出かけ先での塗り直しにも便利です。
ファッションでのベージュ活用法
ファッションにおいてもベージュは定番のニュートラルカラーとして扱われますが、使い方によってはだらしなく見えることもあります。
・ボトムスや小物で取り入れる
ベージュパンツやベージュのバッグ、靴など、顔回りではなく全体のバランスをとる小物として使用すると、安心感がありつつもコーディネートにまとまりが現れます。
・他の得意カラーと組み合わせる
たとえば、イエベの方ならダークトーンのトップスやアクセントカラー(オリーブグリーン、ブラウンなど)と合わせることで、メリハリと奥行きが生まれ、シックで上品な印象になります。また、ブルベの要素を持つ方は、ブルーやグレーとの組み合わせで、清潔感のある大人のコーディネートに仕上げると効果的です。
シーズン | おすすめのベージュカラー | 合わせるポイント |
---|---|---|
イエベ春 | ライトベージュ | パステルカラーや華やかなアイテムと組み合わせ |
イエベ秋 | ブラウンベージュ | ブラック、濃紺などの暗めカラーでメリハリを |
ブルベ夏 | ピンクベージュ | 青みがかったパステルカラーとの統一感 |
ブルベ冬 | グレージュ | ブラックや原色をアクセントに取り入れる |
このように、シーズンに合わせたベージュの選び方と他のカラーとの組み合わせを意識することで、ファッション全体の印象も格段にアップします。
まとめ:大人の魅力を引き出すベージュメイクとコーディネート
ベージュは、一見するとシンプルでナチュラルな色ですが、その微妙な色合いや質感の違いによって、顔全体の印象が大きく左右されます。イエベの方でも、くすみ・白み・黄みのバランスに注意すれば、十分に自分に似合うベージュを見つけることが可能です。
まずは正しいパーソナルカラー診断を行い、自分の1stカラーと2ndカラーを把握しましょう。シーズンごとに異なるベージュの魅力を知ることも、似合う色選びの近道です。また、メイクではリップやアイシャドウなど一部分でベージュを取り入れ、ファッションでは小物やボトムスと合わせることで、全体のバランスが整い、上品で大人の気品をまとった印象に仕上がります。